部門紹介

臨床検査科

臨床検査技師は、医師の正確な診断・治療に必要な検査情報を迅速に提供する部門です。業務として、患者様に直接接して情報を得る生理機能検査,血液や体液などを分析する検体検査、検査に用いる検体の採取などを行っています。また、時間外や休日の緊急検査にも呼び出しで対応しています。
病院の基本理念・基本方針に基づいた思いやりのある対応で患者様中心のチーム医療を目指すと共に,正確で迅速な検査で患者様の健康に貢献いたします。

検体検査

生化学・免疫血清検査

生化学・免疫血清検査では,血液(血清)中に含まれる成分を分析します。検査項目には、それぞれの意義があり、種々の検査項目を組み合わせることにより異常の起こっている臓器を推測することができます。これらの検査数値と臨床所見とを合わせて,医師が総合診断を行います。
2020年7月より新しい生化学装置が導入され、以前にも増して正確かつ迅速な検査が可能となりました。

血液学検査

当院で主に検査されている血液学検査には血算検査、凝固検査があります。血算検査は、貧血や多血症、血液疾患の診断に役立っています。また、炎症性反応の有無やその経過観察に欠かせない検査となっています。凝固検査は肝機能障害や薬剤効果の判定に用いられます。
2020年より新しい多項目自動血球計数装置が導入される予定です。以前の機器では測定できなかった白血球像を測定することができるため,より詳細に感染症のスクリーニングが可能となります。また、アレルギーの徴候の有無や、薬剤投与の副作用などにも役立ちます。

尿検査

当院では、主に尿一般と尿沈渣を行っています。尿一般では,腎尿路系疾患(蛋白・潜血)、糖尿病(糖),肝胆道系障害(ウロビリノーゲン・ビリルビン)のスクリーニング検査を行います。尿沈渣では,尿中の有形成分を顕微鏡で観察し、腎尿路系の障害の程度(出血性・炎症性など)を調べたり、異型細胞出現時は尿細胞診へ検査をすすめています。

真菌検査

水虫(足白癬)や、皮膚白癬,頭部白癬などの原因となる白癬菌や、カンジダ、マラセチアなど真菌(カビ)の検査を行います。爪、毛、水疱などの病変部を採取し、顕微鏡で真菌の存在を確認します。

その他の検査について

外注検査にて細菌検査や病理組織検査など検査することが可能です。

生理機能検査

心電図・負荷心電図検査

心臓からの電気信号を波形にして記録する検査です。心筋梗塞や虚血性疾患、不整脈の診断に用いられます。

肺機能検査

呼吸器系の検査で、息を吸ったり吐いたりすることでその力を知ることができます。肺活量や肺年齢がわかるので、健康診断で行われることもあります。また,喘息・慢性閉塞性疾患・間質性肺疾患などの病気が疑われる場合や、その状態を把握する際にも行われます。

血圧脈波検査

血圧脈波検査は,血管の硬さ,血管の詰まりの度合いを数値化することで,動脈硬化の程度や血管年齢などを知ることができます。動脈硬化とは血管が硬くなって弾力性が失われた状態です。その血管壁にコレステロールなどが蓄積し,血管の内径が狭小化し、血流が悪くなると、脳出血や脳梗塞,心筋梗塞など命にかかわる病気につながる恐れがあります。
この動脈硬化は生活習慣を改善することにより改善されますので,動脈硬化の早期発見のためにも血圧脈波検査は行われます。

ホルター心電図検査24H

当院では,24時間心電図と血圧を同時に調べることができる検査装置を導入しています。 24時間心電図を測定することにより、心電図検査だけでは検出できなかった不整脈・狭心症の発見が可能となります。また日頃は知ることが難しい夜間から早朝にかけての血圧がわかるため、高血圧の存在や血圧変化などの異常を知ることができます。脳卒中,心不全などの早期発見にも役立っています。
※防水加工がされていないため、当日はシャワー・入浴はできません。

睡眠時無呼吸簡易検査(簡易)

睡眠時無呼吸検査とは, 手の指と鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を調べる検査です。簡易型ですので、ご自宅で普段と同じように寝ている間に検査可能です。
この検査は鼻呼吸の気流(平常・低・無呼吸)や,呼吸音(いびき),体動,血中酸素飽和度を測定しており、睡眠の深さや質、呼吸状態などを知ることができます。
睡眠時無呼吸の状態を放置すると、通常の方と比較し,脳卒中は4倍,心筋梗塞は2~3倍リスクが上がり,健康寿命の短縮や糖尿病、高血圧を招くことにつながります。

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